人類哲学序説 (岩波新書)
著者 梅原 猛
人類哲学序説 (岩波新書) epubダウンロード - この本を見つけたり読んだりすることにした場合は、以下に参考のために人類哲学序説 (岩波新書)の詳細に関する情報を示します。 素晴らしいナレーションで。 人類哲学序説 (岩波新書)は今年人気のある本の1つです。 これには309ページが含まれており、Paperback, Hardcover, Epub, PDF, Kindle形式で利用できます。 この本は、その4.9の評価と、約24のユーザーレビューを得て、非常に驚きました。 ですから、この本を読み終えた後は、読者にこの素晴らしい本を過小評価しないことをお勧めします。 人類哲学序説 (岩波新書) をリーディングリストとして使用する必要があります。そうしないと、人生でまだ読んでいないので残念です。 これは、この書籍を市場または別の書籍販売者で検索するために使用できる書籍の識別子です。isbn:4004314224、ean:4004314224またはasin:asin。
本のタイトル : 人類哲学序説 (岩波新書)
平均的な顧客フィードバック : 4.9 5つ星のうち 24 カスタマーレビュー
ファイル名 : 人類哲学序説-岩波新書.pdf
ファイルサイズ : 20.01 MB
以下は、人類哲学序説 (岩波新書)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
平均的な顧客フィードバック : 4.9 5つ星のうち 24 カスタマーレビュー
ファイル名 : 人類哲学序説-岩波新書.pdf
ファイルサイズ : 20.01 MB
以下は、人類哲学序説 (岩波新書)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
老いてますます盛ん…と言ったら失礼に当たるかも知れないが、今年(2013年)88歳となった哲学者、梅原猛先生(国際日本文化研究センター顧問)の知的探求心は全く衰えをみせていない。先生は、かつて作家の五木寛之さんとの対談の中で、「世阿弥と親鸞と哲学と、三つは書かんと死ねない」と語っておられたけれど(『仏の発見』平凡社,2011年)、その一つの現れが「人類哲学」と銘打った本作であろう。当書は2011年、京都造形芸術大学東京学舎で行った秋期講座「人類哲学序説」(全5回)の講義を基にして編まれたものである。まず、梅原先生は「哲学とは、歴史のなかで人間はどう生きるべきかと問い、その思索を体系化するもの」(p.3)と措定し、「哲学というものは人間がどう生きるかを自分の言葉で語るもの」(p.7)とする。その思念を踏まえた上で、先生は「普遍的な人類の立場」(p.3)に立つ「人類哲学」という思想を提起する。先生は、50年近くにわたる日本文化の考究を通じて、「日本の文化の原理のなかに、西洋文明の行き詰まりを解決し、そして新しい人類の指針になるような思想が潜在しているのではないか」(pp.11-12)との思いに至るのである。先生は、行き詰まる「西洋文明(=科学技術文明)」を裏付けている人間中心主義的な「西洋近代哲学」を厳しく論判するとともに、日本文化に内在し、「草木国土悉皆成仏」という言葉で象徴される、伝統的なアニミズム(原始神道)と仏教の習合した一種のシンクレティズム的な「天台本覚思想」に着目する。この思想=原理こそ、端的に言えば、先生の目指す「西洋近代哲学」を乗り越える「人類哲学」の端緒となるのではないか、として論を進めている。ところで、外来の仏教に影響を与えた伝統思想=原始神道のベースは何か…。先生は、「日本の基層文化は縄文文化である」(p.19)と断じ、加えて「アイヌというのは縄文文化の遺民である」(p.28)と述べておられる。この認識は総体として肯諾できるが、私は「アイヌ」を「蝦夷」などとともに北アジアから渡ってきた“北東アジア系統”の後裔(北方系縄文人?)として、「隼人」や「熊襲」など黒潮にも乗ってきたかも知れない“東南アジア系統(スンダランド人?)”の末裔(南方系縄文人?)と弁別している。前者は1万5千年前頃、後者は2万年前頃、それぞれ日本列島に土着、相互交流しつつ狩猟や漁撈をしていたと思う。縄文以降の推移については、先生の講述のとおり、3千年程前に「長江文明」の遺民達が「稲」を携えて北部九州等に渡来、稲作を拡大する中で、在来の「縄文人」と徐々に混淆し、「弥生人」を形成していった、と考えられる。なぜ、このように拘るのか、と言えば、《アイヌ文化=縄文文化》に拘泥すると、アイヌ文化への理解等に重要な見落としが生じかねないからである。また、「アマテラス信仰」などは南方系縄文人の“持ち込み”と、私は見る。それはともかく、先生の「人類哲学」は緒に就いたばかりであり、今後の展開を大いに期待したい。
0コメント