小さな「チーム」「プロジェクト」のウマい仕切り方 (アスカビジネス)

長年システムエンジニアとしてプロジェクト・マネージャをやって来ましたが、本書に書いてあることはとても基本的な事で、常に頭の隅に置いておきたいことです。システム開発のプロジェクト進行はマニュアル化されていて、PMBOK（Project Management Body of Knowledge)という体系になっています。ご存知の方は多いと思いますが、それはシステム開発に特化されたマネージメント手法なので、人間臭いことは書いていません。しかし、実際のプロジェクトは、上から理不尽な要求があったり、下から予期せぬ問題が持ち込まれたりして、人間的に解決しなければならないことがとても多いです。そのようなプロジェクト内の問題を、対人間として解決しなければならないとき、本書の内容はとても役に立つと思います。専門的な仕事の内容に頭を悩ませることも多いですが、何のためにチームになっているかというともちろん協力しあうからです。本書で、より良い協力の仕方が分かると思います。